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テケテケの始まり

 シーンと静まり返った夜の学校。忘れ物を取りに教室へ向かうと、理科室の廊下のほうから音が聞こえてくる。ショキン、ショキン、ショキン、テケテケ、テケテケ・・・。
 まるで鋏を閉じたり開いたり、何かが回転したりするような音が不気味に響く。そっと、音がする理科室を覗くと、そこには・・・・・・。と、いうような登場の仕方をすることの多い、学校の妖怪テケテケ。

 右手には大バサミ、左手には血まみれの鎌。つりあがった目に耳元まで大きく裂けた口。体は上半身しかなく、下半身は幽霊のようにつま先に行くにつれて細くなっている。ものすごいスピードで空を飛び、獲物を追いつめる。捕まったら最後、両手の刃物でバラバラに切り刻まれてしまう。

 さて、このテケテケ、元々は青森(北海道説もある)で起きたとされる、ある事故が原型にあるといわれる。真冬のある日、女性が走ってきた電車に轢かれた。北海道バージョンでは、女性は除雪車に轢かれるという事になっている。どちらにせよ女性は上半身と下半身が車輪で分断された、みるも無残な姿だった。

 だれもが彼女は即死したと思った。だが、真冬の寒い日、気温が低く、ために血管が収縮してしまったのか、瞬間冷凍状態になったのか、切断箇所からの出血はほとんどなかった、そこに慌てて駅員が駆けつけると、彼女は自らの肘でずるっずるっと上半身を引きずりながら駅員に近づき、見上げながらひと言「助けて・・・・・・」といったそうである。

 この話が示すように、テケテケは、最初、上半身のみの体で、内臓を引きずったまま肘を使って歩く女性の姿をしていた。その姿形から「ヒジカケ」や「ひじ子さん」などと呼ばれていた時期もあったようだ。

 やがて、彼女の噂が小学生たちの間で広まるにつれて、刃物で武装するようになり、いつしか空まで飛ぶようになった。刃物で武装する様は、明らかに、小学生を含め、今の一部の青少年にとって当たり前の行動パターンである。空を自在に飛ぶこともまた、彼らの夢である。つまりテケテケの変身ぶりは、今の青少年の欲求を具体化したにすぎない。

 これが、”テケテケの進化”の経緯のようだ。ちなみに、テケテケというコミカルな名前は、肘で歩くときの音からきている。肘がアスファルトと「テケテケ」と音をたてているのだ。さて、このテケテケには、弱点がある。それは、「学校霊の一種と信じられているため、学校の外に出ることが出来ない」ということと、「一度スピードが出てしまうと、方向転換がきかない」ということだ。

 もし、深夜に学校でテケテケに襲われたら、決して教室などの密室に逃げ込まず、一目散に校庭に逃げ出すのが一番。万が一、追いつかれたら、テケテケに強い光を浴びせるのだ。テケテケは闇の中で暮らしているので、強い光に弱いからだ。

 ただ、現在も進化の途中にあるともいえるテケテケ、どんな防衛策をこうじるか不気味である。自らをバージョンアップして、我々の目の前に立ち現れるのは、そう遠くではないのではなかろうか。
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